今年も間もなく折り返し地点!
2018年下半期の宙で起こる出来事をまとめてみました
天体観察初心者でも見ることができる天体現象がメインに選んでいます
初めての人でも楽しめるような工夫とか過ごし方にポイントを置いています
(現象のそもそもの原理とかはここでは深く書いていないのでご了承ください)
なんとなく、こんな日があるんだなぁと
手帳やカレンダーに残しておいて
その日を迎えたら、宙を見上げてもらえると嬉しいです
28日 2018年で一番小さく見える満月
地球のまわりをまわる月は、軌道がきれいな円形ではなく少し歪んでいます
そのため、地球と月との距離は同じではなく変化します
距離が変化すれば、地球から見える月の大きさも変化
大きく見えるときもあれば、小さく見えるときもあります
2018年の満月うち、月が一番小さく見えるのが7月28日です
(ちなみに一番大きな月は1月2日でした)
最近、 「ミニマムーン」 という言葉を聞いたりしますが
これは正式な天文用語とかではなく
いろんな人に親しんでもらえるように付けられた愛称みたいなもの
”ミニマム(最小)”と”ムーン(月)”を掛け合わせた
おもしろいネーミングセンス(笑)
2018年で一番小さい月ということは
平成最後の一番小さい月(ミニマムーン) ということ
これは、記念に見ておきたい気持ちになっちゃいます
ちなみにこの日は皆既月食も起こるのですが・・・・
夜明けと重なって観察することは難しいそうです
31日 火星が地球に大接近!
大接近といっても、隕石落下!!みたいなイメージではなく
地球と火星がそれぞれの軌道上をまわっているなかで
近い位置にくるときのことを示しています
(言葉では説明しにくいので画像を参考に・・・)
注意してほしいのが、この日だけ見えるというわけではなく
前後数週間は火星を観察する見頃ということ。
見頃の火星では、火星の模様の観察が楽しめます
黒いところ、白いところおもしろいところがいっぱい
自分の目で、火星の模様がみえるかチャレンジ!
31日にあせらなくても、どこか都合の空いているときに
天文台や観望会などの イベントに参加して
この機会に火星の模様を観察してみてくださいね
13日 ペルセウス流星群が極大
三大流星群と言われている「ペルセウス座流星群」が
13日10時に極大(流星群が活発な一番流れるときのこと)を迎えます
ただ、10時は太陽が昇っていて流れ星を見ることはできません
前日の12日の夜にフライング流星群を見るか
その日の夜になるのを待って見ましょう
おすすめは、極大にむかってだんだん活発になっていく12日の夜半頃
流れ星を見つけるコツは、ずばりあせらないこと
いつ、どこから流れ星が見えてくるかは誰にもわかりません
レジャーシートを敷いて、寝転がって宙をのんびり眺めていれば
流れ星に出会うことができます
ちょうどお盆時期なので、実家の家族と一緒に夜更かしして見たり
旅行先でいつもと違う雰囲気の宙を眺めてみたり
流れ星が見える宙を自由に楽しんでみてください
虫よけと上着(夏の夜中は意外と寒い)は必須です
24日 中秋の名月
「中秋の名月」とは、太陰太陽暦(旧暦)の8月15日の夜に見える月のこと
中秋の名月を眺め、愛でる文化は平安時代に中国から伝わってきたといわれています
多くの日本人に「お月見」の日として親しまれてきました
今年は、満月の前日ということもあり
ほとんど真ん丸の明るいお月様です
お月見といえば すすきにお団子をイメージする人も多いのでは?
中秋の名月には「芋名月」という別名もあり
里芋をお供えして楽しむ地域もあるそうです
この日は、お月様といっしょに
あなたなりのスタイルで お月見を楽しんでみませんか?
お団子でもお芋でも、なにかお月様にみたてた料理に挑戦するのも
おもしろいかもしれません
21日 オリオン座流星群が極大
オリオン座流星群は極大日の4~5日間くらいは流れ星の数はあまり変化しません
そのため、流れ星が見えやすい空かどうかに
注目して見るのが 今年のオリオン座流星群のポイントです
月明かりや街明かりがあると
それらの光で流れ星の光がかき消されてしまって
流れ星を見つけにくくなります
場所は街明かりのない山奥や海沿いののキャンプ場や野外施設宿など
宙の暗い場所で見る方が流れ星に出会える確率がアップ
さらに25日が満月のため、25日に近い日ほど月が朝方近くまで見えています
極大日よりも前の日なら深夜過ぎ頃に月が沈むので
月明かりもなくなり、見えやすくなります
とはいっても、頻繁に流れ星が見えるわけではなく
1時間に数個程度
のんびり秋の夜空を楽しみつつ、流れ星を待ちましょう
20日が土曜日なので、夜更かししても日曜日にしっかり休めますね
風邪をひかないようにだけ注意を・・・
足元から冷えるので、靴下に貼るタイプのカイロが必需品です
16日 そろそろ見納めの火星を見よう
7月末に大接近を迎え、話題を呼んだ火星も
そろそろ見納めの時期が近づいています
火星の明るさがだんだん暗くなっていく前に
火星の見納めをしてみませんか
この日は、火星のすぐ真横に月が位置しているので とても見つけやすいです
13日の18時頃、宙も暗くなってきた頃の南の空を見上げてみてください
半分より少し膨らんだお月様が見えているはず
その横(西側)にひとつ明るい星が見えたらなら
それが火星です
月を見つけたら、火星も見つかるという
ちょっとしたお得感も味わいながら
今年の夏を盛り上げてくれた火星の見納めです
14日 ふたご座流星群の極大
14日21時頃に極大(流れ星のピーク)を迎えます
夜半前頃には月が沈むので、月明かりのない宙で 流れ星たちを迎えることができます
おすすめはの時間は13日の夜と14日の夜
月が沈む23時過ぎから、夜明けまでの間が
流れ星を見るチャンスです
街明かりのない場所で観察すれば
運が良いと一時間に数十個見ることが出来るかも
あせらず、気長に宙全体を見渡すように
流れ星を待ってみてください
冬の星々が昇ってくれば、宙全体がにぎやかになってきて
流れ星が見れなくても、宙を見るのが楽しくなってきます
もちろん、とても寒い時期なので防寒対策はしっかりと!
外で我慢大会をした結果、インフルエンザになりました・・・
となっては、思い出も悲しいものとなってしまいますので
無理はせずに辛くなる前に 室内や車の中でしっかりと休んでくださいね
以上、下半期の宙模様でした
いかがでしたか?
あ、ちょっとこれ見てみたいかも
というのがあれば、ぜひ宙を見上げてみてください
忘れないように手帳に書いておけば
その日がくるのが待ち遠しくなります
2018年もあなたの頭の上には
素敵な宙が広がりますように