宇宙を学べる大学一覧を作成している私自身も
宇宙を学べる大学に進学したので
大学で出会った友人や先輩、後輩には星好きが多いです
大学に入学して、天文サークルに入って思ったことは
「こんなに星が好きな人っていたんだ」ということ
星好きの友人にこのことを話してみると
「私も最初はそう思った」と話してくれました
例えば、スポーツサークルやアルバイト先などの
天文サークルじゃないところで
「星が好きなんだよね~」
と自己紹介のついでに言ったとしても
「私も星好き!」という人に出会う確率は低くく
むしろ
「星好きなら、星とか宇宙に詳しいの?」と
その知識レベルを問われる言葉を、もらうほうが多い気がする
そんなことを言われても
星の知識に自信があるわけでもないし
単純に「星ってきれいだから好き!」の感覚で話したのに
そういう返答がくると思うと、あまり公言しないかも・・・
だから、同じ思いを持つ仲間に出会えるチャンスを失ってるのかも・・・
この友人の気持ち、とても分ります
同じように気軽に「星好きって言えない」人って
結構いるのではないでしょうか
「星が好きって言ったのにそんなに詳しくないじゃん」
と言われる未来が脳裏にチラついて
自分が否定されてしまうような気持ちになって
「星が好き」って言えない
「音楽が好き」って言える
「音楽が好き」と答えることをためらう人は
「星が好き」と答えることをためらう人よりも
少ないのではないでしょうか
「音楽が好き」と伝えて
「じゃあ、ギターとかピアノ弾いてるの?」
「音楽のジャンルについて詳しい?」
とその人の技能や知識を問う返答がくることって
よっぽどのバックグラウンドがある会話でない限り、ないと思います
たいていは
「何をきいたりするの?」
「ライブとか行ったりするの?」
といった
”その中でも特に何が好きなのか”、”どう楽しんでいるのか”
を知る質問が返ってくることのほうが多いですよね
この返答の違いが「星が好き」と言い出しにくい
ひとつの原因なのかな、と思いました
「星が好き」と伝えて
「何の星が好きなの?」
「星を見に行ったりするの?」
と返ってくるようになれば
うんとハードルが低くなる気がします
「音楽が好き」って言えるくらい気軽に「星が好き」って言える
そんな世の中になってほしい、というとかなりおおげさですが
「好き」という気持ちに、そもそもハードルなんかなくて
人それぞれ、違った感覚で好きになっているのであって
その「好き」を「知識量」だけ測ることはできないと思うのです
「星に詳しいの?」
「星に詳しいの?」と尋ねる人が悪いわけじゃ決してありません
(その人を試す意図があって腹黒い質問してたら、ちょっとホラーですね)
きっと、そう尋ねた人も純粋に星に興味があって
「私もきれいだなって思うし、星のこと教えてくれるかな」
という好奇心で聞いているのだと思います
星や宇宙って言葉だけでもロマンチックだし
分らないこともたくさんあって、なんだかわくわくする
そんな知らない世界を知っているのかな
それだったらすごいな、教えてくれるかな
そんな気持ちが「星に詳しいの?」に含まれている気がします
そう思えたら、この質問って嬉しくないですか?
星に興味がある人と出会えた、ということですもんね
この人と一緒に星を見たら感じたことを共感し合えそう
1人で楽しむこととは別の、新しい楽しみ方が増えて
もっと「星が好き」になりそう・・・!
とてもポジティブな気持ちに変化しませんか
楽しみ方は十人十色
星の知識を増やしたいから、本を読んでみたり
ぼーっと星を眺めることが好きだから、その時間を大切にしたり
「好きな」ことを楽しむやり方に答えなんてないです
私はお仕事で星や宇宙の知識を伝えることばかりですが
「これはこう楽しまなきゃいけない」とは言いません
話したことの何かが誰かの好きセンサーに触れたなら、それだけで十分嬉しい
「あなたにあった、あなただけの宙の楽しみ方」
に出会えるお手伝いをする感覚でお話しています
もし、あなたの周りで「星が好き」という人に出会えたら
「どうやって星を楽しむのが好き?」と聞いてみてください
そこから続く会話は、あなたを笑顔にするはずです