来週の今日、7月31日は15年ぶりに火星が地球に大接近
すでに宙では、オレンジ色の火星が明るく、まぶしいほどに輝いています
今でさえ、これほど明るいんですから31日はどう見えるのか
今から楽しみですね
火星をはじめ、今年は惑星が宙をにぎやかにしています
どの星も明るいので、ちょっと目立ちすぎて
夏の星座たちにとっては騒がしい今年の宙模様かもしれませんね
トップバッターは宵の明星
宙がきれいな夕焼け色に染まるころ
西の宙では明るい星が輝いて見え始めます
その星は、”宵の明星”で親しまれている”金星”
おそらく、今のシーズンの一番星となるお星さまでしょう
金星は地球からみて太陽に近い側のお隣の惑星
金星は地球と大きさ、質量が似ていることから「姉妹惑星」と言われることも
しかし、地表の温度は約470°と、とても私たちが住める環境ではありません
大きさが似ていても、太陽からの距離が違っただけで
(他にも要因はあると思いますが・・・)
私たちが存在できるかどうか、変わってくるという不思議
金星は9月ごろまで夕暮れ後、西の宙で見ることができます
今年の夏の一番星を見つけてみてくださいね
星空観望会では人気者!土星と木星
西の宙で金星が輝いている頃
南の宙に目を向けると
あきらかに明るい星が2つ見つかります
2つの星のうち、西側(金星に近い側)でより明るく輝くのが”木星”
そしてもう1つが”土星”です
木星は太陽系の惑星のなかで一番大きな惑星
土星は輪があるのが特徴の図鑑などでも馴染みがある惑星
自分の目で宙を見上げて、木星と土星を見つけて楽しむのも十分なのですが
天体望遠鏡を使って見れるとさらに楽しくなります
木星は縞模様、土星は輪
望遠鏡を覗いてこれらを自分の目で見ると
「え?ほんもの???変な感覚・・・」
と宇宙の中に自分が放り出されてしまったような気分に
一度は味わっていただきたい、プチ宇宙旅行体験です
今年の夏は天体観察にチャレンジしてもいいですし
お近くの科学館や天文台での観察会に参加するのもおススメです
科学館等のイベント検索はアストロアーツさんが運営している
「パオナビ」というサイトが便利です
今年の主役は火星だ!?
おそらく、今年の天文現象の主役と言っていいのが”火星”
だんだんメディアでも話題に挙がるようになりましたね
火星が6,000万キロメートルよりも近い距離に地球に接近するのが
2003年以来15年ぶり!!!
次にこれほど近くに接近するのは2035年と17年後
今回見逃してしまうのはもったいないくらい
絶好の火星を楽しむ機会です
(火星接近については国立天文台さんがまとめてくださっています。ありがとうございます。)
火星が地球に近づくと何が楽しいのかというと
・肉眼でも楽しめるほど明るく輝く
・天体望遠鏡で見ると模様がよく見える
が主なポイント
7月下旬だと22時頃に南の宙に火星が輝いていて
明らかに「あの星だけオレンジ(赤色に近いかも)色でやけに明るいぞ」
と感じると思います
そんな星があったら、きっと火星
友人や家族に「あれは火星だよ」と教えてみてください
きっと「そうなの!?すごい!」と火星とともに会話の主役になれるでしょう笑
もちろん、一人でのんびり火星を眺めるのも◎
そして・・・
天体望遠鏡で観察するのをおすすめします!ほんとうに!
火星の模様が観察しやすくなるのは大接近するからこそのチャンス
今年しか火星が見れないわけではないのですが
地球から離れてしまうと、その模様も見えにくくなるため
観察するのか今年の夏が絶好の機会
「大接近の7月31日はお仕事で観望会にいけない・・・」
という方もご安心くださいませ
大接近日から前後数週間は見頃ですので
あせらなくても模様を観察することができます♪
(MarsBookというアプリは見頃のタイミングが分かっておもしろいですよ)
お休みの日に、近くの観望会イベントや天文台に参加されてはいかがでしょうか?
いかがでしたでしょうか?
今年の夏の宙を騒がせる惑星たちを
ぜひ、皆さん自身の目で見つけてみてくださいね
1つ1つの惑星それぞれ個性があるので
眺めているだけでも、おもしろい夜を過ごせるはず